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HANZさんの奥様、さの字さんからHANZさんのお仕事について原稿をいただきま
した。 ご夫婦は2人3脚なんだな〜と思います。
<あのーう、イラストレーターなんですけどー>
私のダンナは、イラストレーターをしている。
しかし、イラストレーターという仕事を、人に素直に理解してもらえることはあまりな
い。近所では、設計の図面描きが仕事だと言われているらしい。最近では、建築設計をし
て、いて自分の家も設計したと言われている。光栄であります。なぜか、写真屋さんとも
言われます。以前住んでいたところでは、漫画家と言われていた。
私は決して漫画家とも、設計士とも言ったことはなく写真屋のしゃの字も言わないのであ
った。訊ねられたら、素直に「イラストレーター」と答えていたのだが……。
一度として、ただの一度も、間違っても「ご主人ってイラストレーターなんですって?」
と言われたことはなく、ニコヤカーに近づいて来て話し掛けられるのは「建築設計のお仕
事なんですって?」なのだ。
イラストレーターとは、何とも世間に通りの悪い仕事であるらしい。この対局に
公務員という仕事があると思う。一度区役所の中でアルバイトをしたことがあるが、
ダンナの仕事を「イラストレーター」と言ったとたんに、なんやらうさんくさーい雰
囲気がまわりに漂いだしたのだ。理解できない生き物が突然出現したような感じと言
うのかな。しかし、 私も公務員の仕事は初めてで、グレーの机や事務服や、その他諸
々物珍しいものだらけでお互いに未知との遭遇だったなぁ。
教師にも、非常に面白い反応をする人がいる。公立中学の担任の先生に娘の進路相談を
していたとき、父親がイラストレーターだと言ったとたんに、表情と雰囲気が一変して、
頭の中でいろんな事を考えているのが手に取るように分かった人がいた。表情を観察し
ながら推理してみると、始めは軽蔑の表情、心の中は「なんだとう!大の大人がイラス
トレーター!?なぁーに言ってんだ」次にとまどいの表情「ええぇぇ!それを仕事にし
てるぅ?それで食ってるのか、それで 食ってる証が目の前に二人座ってるぞ」最後に納
得の表情「そういえば家庭訪問したとき会った親父は、普通の親父だったなぁ。イラスト
レーターと言っても、まっとうなイラストレーターか?しかし、今そんなことを考えてる
場合じゃないぞ、時間がないぞ、話を進めねば」そして、にっこりと笑い掛けて話を元に
戻したのであった。あー恐ろしかった。
私は、「イラストレーター」と答えるときに頭の中で何を思うかというと、実は青色申
告の時の職業欄である。職業、イラストレーター。確かにそう申告している。国にはイラ
ストレーターとして税金を払っている。そう思うと勇気が湧いてくる!!……トホホそん
なことを確認しないと答えられない私って、情けないよ。
やくざな商売だ、イラストレーターって。
(私たちの住んでいるところは、文化不毛の地と言われる名古屋です。土地柄もあると思います。)
さの字
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